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安全は金で買う時代なのねえ
2008/09/17(Wed)
 今朝、弁当を作ったりなんだりする合間に、NHKニュースをみていたら、日本の果物や野菜などを海外に売り出そうとしている試みが紹介されていました。

ロシアで日本食品を売り込み(動画つきですが、ニュースなので、すぐにリンク切れしてしまうと思います)

特設コーナーは来年3月まで設けられ、食材を2週間に1回入れ替えて、果物だけでなく、長いもやマイタケなどの野菜類、みそ、しょうゆ、日本酒も販売するということです。値段は日本国内に比べて4倍から7倍と高値ですが、農林水産省では、味だけでなく色や形それに食材の安全性をロシアの富裕層などにアピールしたいとしています。



 以前中国に対しても同様の試みのニュースを見たことがあり、その時にpon1と雑談したことは、
「日本は安さで勝負しても、安価な労働力の豊富な中国や、大量に作るノウハウのあるアメリカの相手ではない。これから、日本が生きる道は、多少高くても 日本人の綿密さや、信頼を守る姿勢などをアピールして、高級品を世界に売っていくしかないんじゃないかな」なんて話したのでした。

 つまり、信頼性を売るというわけです。 でも、それから1年は経っていないと思うのですが、それの実現と、実現した結果を見ることになりました。

 日本国内でも「安い」と思えるものに対する偽装が次々と発覚する中、日本が誇れる信頼性は、海外の富裕層宛てになってしまったんだなあと。
 日本国内でも、リンゴ1個いくらくらいだったら買いますか? 一般の主婦は、少しでも安いものを買う人が多いのではないかと思う中、一般の主婦が買うのを躊躇する高級な食材をロシアに持っていくことで、市価が4倍から7倍でも、それを迷うことなく買う人たちがいる。

 世界全体の国々に暮らす人たちの中で比較すると 日本人は豊かな方だと言われていますが、結局日本で作った高級食材は、日本の中でも所得の高い一部の人たちが消費し、あとは世界規模のお金持ちたちが消費する。

 そうして、一般の人たちは、少しでも安いものをと求めた結果、偽装された食品を買ってしまっているということになりそうです。

そうして、私は日本人を買い被っていたなと気づきます。 日本が信頼性を売ればよいと考えていたけれど、その信頼性は、日本の一般の人に必ずしも提供されるわけではないを思い知りました。 つまり、「日本人だから、誠心誠意のものづくりをする」なんていうのは私の幻想だったということです。 私はなんと大甘なんでしょう。 

 今回の米のようなものは、米として売られないかぎり自分が食べているもののルーツをたどることは通常できません。 たとえば、イモ焼酎に米が使われているなんて。。私は知りませんでした。
 心配になってあられの原料を見ると 「うるち米」 酢の材料を見ると、「米」とだけありました。
すでにこの時点で、この米は輸入なのか、国産なのかさえもわからないし。

なにより、ウルグアイラウンド以降、そんな風に米の輸入をしていたなんて、不勉強で知りませんでしたよ。

で、調べてみました。




まずは ウルグアイラウンドは「世界貿易上の障壁をなくし、貿易の自由化や多角的貿易を促進するために行なわれた通商交渉。」
  
 ここまでは、その当時を過ごしてきた人たちは 「あ、そうそう。そうだったよね。」と記憶が蘇るところだと思います。 私も、何となく思い出しました。 そうして、一番聞いた言葉は、 「不当な関税を引き下げるように要求がきた」ということだったような気もします。でも、それだけじゃ今回の事態は納得いきません。

 だって、安い海外米がはけてはけて。。。ということ???  だから買っているってこと???? とてもそんな風には聞こえなかったけれど。 だって、メタミドホスが残留していてのりの材料にしか使えないようなコメが多くまじっていて、買い手がいないようなものになるような品物をなんでわざわざ海外から買うの? そういう米でもほしい人がいるってわけ?それとも飼料なの?って普通思いませんか?そういうものに買い手がガンガンついているってこと?(飼料になるっていうのもバックトレース不能になってそうで十分怖いけれど)

 で、調べてみると、 私がウルグアイラウンドをよく理解していなかったことがわかりました。
リンク先はpdf (講演録 「WTO農業交渉をどう見るか:国際問題と国内問題」) 

とにかく、不平等と思える貿易を見なおしてくださいということ。
 
その方法として、
1)関税以外に決めている障壁(品目によってこれは輸入しないとかそいういうものだと理解したのですが)をすべて関税という形に変えてゆき、その税率を全体的に少しずつ下げていくことにより 平等化していく。

2)国内に数量制限付きで輸入している、たとえば、日本で言う米などは、段階的に、その国内消費量に対する輸入量のパーセンテージをあげていきなさい。
 つまり、、86年から88年を基準年として3%だったら少しずつ輸入を増やしていって、5%にしなさい。(<例)ということ。

 このときに、日本は米だけは特例措置をしてくれという話に持っていったのだそうです。
細川総理の時代です。 

 上の講演録を私なりに理解して書いているので、ちょっと内容的に違うこともあるかもしれません。
もし違うことがありましたら、教えてください。

 米はその時代の日本では、関税で制限していたわけではなく、輸入量として制限していました。
つまり それは「関税以外にかけている障壁」とみなされるので、まずそれを「関税」という形に変えて、その関税を少しずつ下げてゆくことにより不平等をなくして行きましょう。という話だったけれど、日本のコメは他の農産物と比べて特殊なものであった。(昔は専売だったし、農家は保護されるし、価格もコントロールされているし、政府として特別扱いしている農産物だった) だから、関税化してその比率を下げていくという選択肢を取らず、特例扱いしてもらった。(特例は結局コメだけ) しかし、特例にするということは、それに対してペナルティが与えられる。 本来 輸入増加しなければいけない量が 3%~5% という措置だったものが、4%~8%に加重するということになり、それで合意してしまったのだそうです。

 その後、日本では関税化した方が国内のコメ市場に関する影響が少ない。という結論がでて、6年後、輸入量が7.2%になったときに、関税化に踏み切ったのだそうです。。

 が、ここに遺産が残ったわけです。 つまり、7.2%の輸入義務があり、国内ではけようがはけまいが、未来永劫 7.2%は海外から米を買わなければいけなくなったというのが今回の輸入米顛末だったのかと。

 過去のことをくやんでもしょうがないのかもしれませんが、あのとき、すなおに関税化しておくことにより、不必要なものを輸入する義務はなく、いらない米を買い続けることはいらなかったのに。。。 です。 もちろん、今の日本ではたとえば、インディカ米のおいしい食べ方や料理も普及していて、わざわざそういう米を買う人もいるわけですから。(私もインディカ米好きです)そういう自然な平等化はあのころよりも進んでいると思えますし。  

  しかし、上で書いたように私が理解したことが正しいのであれば、自由貿易化に移したときに、現在の輸入義務量を撤廃してもらえるように働きかけられなかったのかなあ。 こういうことの先を読む力や、交渉力が不足しているようにも見受けられますねえ。。。 (TT)

そうして、話はウルグアイラウンド方面へ行ってしまいましたが、やっぱりそういうことのしわ寄せは、庶民にきちゃうんですね。 知らずにそういう 「だぶついたコメ」の消費先にされてしまっていたということでしょうか。 泣ける~。

 このコメに関することは、 例えれば、 遠い親戚が販売している物を 「買ってくれ」と言われて、義理で買ったけれど、家でも使わない。 いまさら断ることもできないので、ずっと買い続けている。
みたいな感じでしょうか。。 ちょっと違うか~。
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